Not All MenとYes All Womenを調べた

ソーシャルメディア主役に―米加州の銃乱射事件 http://on.wsj.com/RrdPXN

この事件から広がり始めた、#NotAllMenと#YesAllWomenの話。

この間あったカリフォルニアの銃乱射事件から、#YesAllWomenというハッシュタグが盛り上がっているようなので、色々読んでみた。

かいつまむと「すべての女性が男性からの性的加害に怯えている」という趣旨のハッシュタグだそうで。

どうしてこんなこと言い始めたのかっていうと、銃乱射事件の犯行動機が「俺を無視した女性たちに報復したい」だったから。で、本当に無差別にこんなことをしでかしたので、女性は震え上がっていると。

俺がモテないのは女が悪い! とか言えてしまう性格のせいで彼女出来なかったんだよ……と思ったりしたけれど、それは横に置いておく。彼の問題はジェンダーにまつわるものだけではないと思うので。

気になるのは、いくつかの記事で

YesAllWomenとNotAllMenが起こった順番の認識が逆転していることと、NotAllMenはYesAllWomenのカウンターアクションのように扱われていること。

NotAllMenはこの事件の前からよく言われていたし、YAW(頭文字だけとって略します)に対するカウンターでもなんでもなく、これは男性への皮肉に使われる言葉。

このNAM(略します)が生まれた経緯を非常に簡単に例えると、

女性「この間痴漢にあって云々」

男性「すべての男性がそうじゃないよ!(Not All Men‼︎)」

女性「はい?」

って感じ。大多数男性の弁解をされても、そもそもすべての男性が痴漢だと思っている女性なんていないし、そう言われてもだからなに?としか言いようがない。対策でもなんでもなく、男のための男による弁解だから。

つまり、被害にあった女性からしたら、NotAllMenという言葉にはなんの意味もない。

で、被害にあったうえにこんな意味のない言葉を放たれるとウンザリするよねー、っていうことで、被害女性から一部男性に対する皮肉として、NotAllMenという言葉が出来た。

ここまで書いて、じゃあ男性からNotAllMenと言われないようにするにはどうしたらいいか考えたんですけれど、現時点では「男性のいるところで性被害の話をしない」以上の対策はなさそうかな……。NAMにいい加減ウンザリしたから言い方を変えたYAWという言葉が出来たのかもな、とも思った。