痔と転職

 痔のために転職することにしたので、経緯を書きます。自営業の難しさとかもすこし。

 

 

・私と痔

以下時系列

198x年 親族の八割が痔持ちという痔家系に生まれる

2008年 強烈にお腹を壊し、以降消化器系の不調が続くようになる

2009年 親戚の会社(非法人)に入社

2011年 痛みにたえかねて肛門科へ行く。「痔です。手術しましょうね」とのこと。お金がなかったので保留。

2014年 勤め始めて5年、この仕事は病気に行きにくくて辛いなぁ、と思ったところで有給がないことにようやく気づく。年内に退職予定

 

・有給と痔

 お金が貯まったので痔でも治そうかなと、カジュアルな気持ちで痔主からの脱却を計りました。手術は日帰りでいいらしいのも気軽さを感じましたので、下半身の軽いリフォームみたいな気分だったのです。

 ですけれども、剛毛が生えたチキンハートなので、術後と翌日くらいは休みたいと思っていました。出来れば土日と絡めて、4日くらい安静にしていたいと。そのようにして休むと、私の職場には有給というものがなく、休めば休んだだけ差っ引くので、2日の休みでおよそ2万円の減収です。

 つまり、かかるお金は手術代の約5万円と、働けない日の2万円。金額だけで言えば問題はないのですが、ふと、こんな計算をしなければならない今の状況を情けなく思ったのです。こんな歳なのに、有給がない。こんな歳なのに自分の身体のことをメンテナンス出来ない。情けなく、恥ずかしいことだと思いました。

 

・人生と痔

 有給が取れないのは、親戚が経営している会社(法人ではない)に勤めているからで、そもそも有給が無いからです。雇用保険社会保険もつける気はない、とのこと。そう言われれば黙るしかありません。その分それなりなお給料を貰っていましたし。

 ですが、もし、例えば怪我や病気によって休まざるを得なくなった場合、私の収入はその瞬間からゼロ。そうなると生活が出来ませんし、身体も動かないのでどうしようもなくなり、お先真っ暗となります。

 身動きが取れなくなる傷病を唐突に負う、ということだけに着目するのではなく、持病についても考えました。持病って言ってもすごいの持っているわけではなくて、痔なんですけれどね。痔は治療しても再発することが多いらしいです。となると、術後の通院も度々したい。しかし、有給が無いと通院しにくい……。

 以上2点を考えますと、有給が取れないということがどれほど精神と身体の負担になるか分かったのです。今まで深刻に自分の身体のことを考えなかったので、気づきませんでした。世間知らずなのも悪かったのでしょう。大学に行って、学校の先生になろうとしていたので、普通の会社勤めというものすら知りませんでした。そんな世間知らずが、『親戚が経営する会社に勤めるのは、経営者側に立たされるということ』だと気づくのに、5年かかったということです。

 

・これからの痔

 まず転職をして、有給というものを得てみたいと思います。現状で2つの会社から内定をいただきましたので、年内には新しいお勤め先で働いているはずです。減収への不安と有給への希望で揺れている最中です。